幸せナンバーワン企業を目指す。それが私の理想とする光製作所の姿です。ところで、幸せとは何でしょうか。今回はそれについて、お伝えしたいと思います。
SNSでの投稿に、こんなものがありました。「社員がいろいろなことを要求してきます。全部応えるべきでしょうか?」。定時で帰りたい、もっと休みがほしいなど、そんな社員さんの要求を全部飲んだほうがいいのか、という経営者の悩みです。
結論から言うと、社員一人ひとりの仕事ぶりを公正に評価する必要はありますが、早く帰りたい、もっと休みがほしいといった社員さんからの要望は、叶えないより叶えたほうがいいと考えています。
しかし、会社は社員すべての要望を叶えるだけの原資を持ち合わせているわけではありません。原資がなくなれば、会社の存続すらままならず、倒産してしまいます。これでは、社員の日常さえ奪ってしまい、要望を叶えるどころではなくなります。
では、どうすればよいのか。私は、社員一人ひとりがやりがいや成長を感じる職場をつくることが、社員の望みを叶え、会社を伸ばすことにつながると考えています。
私は常々、社長と社員という上下関係ではなく、一人の人間として社員の皆さんに接したいと思ってきました。肩書きではなく、その人自身を見るよう心がけています。それが幸せな職場づくりにつながると思っているからです。
何によって幸せを感じるかは人それぞれです。遺伝による影響もありますし、日々の生活や環境でも変わってくるでしょう。
でも、人も組織も、成長しなくなると、幸福度が下がるような気がします。会社を定年退職したOB社員から、数ヶ月後に「ヒマや…」と電話がかかってくることがあります。退職直後は「遊びまくるんだ!」と言って趣味を満喫していたのに、時間が経つと生きがいをなくし、何をしたいのか分からなくなるのです。退職して成長の機会を失ったことが、大きく影響していると思います。
社員が成長すると、会社が成長します。それによってみんなが幸せになります。その幸せが、さらに地域や取引先へとつながっていきます。
では、成長とは何か。私は、成長とは、自分の目標を達成することだと思います。やらされているからやる、ではなく、自分が目指していることを実現するためにやる。それが成長をもたらします。
どんなにITやDXが社会の潮流になろうとも、人によるものづくりはゼロにはなりません。AIが人間を超える「シンギュラリティ」が起こると言われていますが、最後の最後は、やっぱり人だと思います。
しかし、人間の負担を減らすために、ものづくりもまたどんどん自動化されていくでしょう。そうなると、ものづくりの感動が薄れるかもしれません。
だからこそ、いかに幸せのレベルを上げるかが重要です。そのキーワードが、自分の目標達成です。
でも、達成は一人ではできません。人といっしょにやるからこそ喜びが増します。人に感謝する。明るくあいさつをする。そんな何気ないことが、人との関係性をつくり、達成を生み出します。その先に、幸せがあると思っています。
幸せとは何か。私はこれからも、それを問い続けます。そして、幸せにつながることを、経営者として実行していきます。
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